新興銘柄全体のトレンド判定

新興銘柄とひと括りに言っても、たとえばマザーズ指数とJASDAQ指数では、ボラティリティの大きさも違えば、トレンドの美しさも違います。バイオをはじめとする激しく乱高下しがちな銘柄群はマザーズに属しているケースが多いため、特にボラティリティについては恒常的にマザーズの方がJASDAQよりも大きくなる傾向があります。従って、ボラティリティブレイクアウトの判断においても、マザーズとJASDAQでは当然ながら別の基準を用いる必要があります。

このように同じ新興銘柄とは言っても、マザーズとJASDAQでは全く別物のような動きをします。個人に選好されやすい新興銘柄ですが、マザーズ銘柄しかトレードしない、あるいはJASDAQ銘柄しかトレードしないというポリシーでもあれば別ですが、もし新興銘柄全体を幅広にトレードするのであれば、全体トレンド判定のためには、必ず両指数ともに目配りをする必要があるということになります。

念の為ですが、同じ指数を構成する銘柄と言えど、各個別銘柄の動きは全く別物です。マザーズの中にもJASDAQ指数よりもボラが小さいものもあれば、JASDAQの中にもマザーズ指数よりボラが大きいものが幾らでもあります。

要するに、指数によってボラは大きく違うし、ましてや個別銘柄については、それぞれ全くボラが異なるということです。それ故、たとえばボラティリティブレイクアウトを利用したシステムを作る場合、全ての指数や全ての銘柄に通用する魔法のようなものは絶対に作ることが出来ません。逆に言えば、ボラティリティブレイクアウトのシステムは、各指数・各個別銘柄ごとに作る必要があります。

トレーディングシステムに疎い方のために補足しておきますが、実はシステムトレーダーにとっては永遠の課題というべきものがあります。「カーブフィッティング(過剰最適化)の罠」と呼ばれるものです。これについては、下記のブログ記事で簡潔に解説されており参考になるでしょう。

http://earlgrey.s8.xrea.com/ts-cf.html

カーブフィッティングの罠に陥ることなく優れたシステムを作ることは、実際問題として、システムトレード入門者がすぐに達成できるような容易なことでは全くありません。とは言え、新興銘柄全体のトレンド判定が出来る程度のものということであれば、(人によりますが)比較的早い段階で作成できるのではないかと思っています。

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