投資資金の大きな流れを読む

4月1日に下記ツイートをしたところ、思いのほか大きな反響がありました。そこで、少し深掘りをしてみたいと思います。

下記チャートですが、ツイートで紹介したのと全く同じ「TOPIXグロース」を「TOPIXバリュー」で割って算出した指数です。(注:便宜上、指数を10000倍しています。)ただし、直近一年間のチャートでは傾向が見えにくいため直近五年間とした上で自作ストラテジー(ATRベースのボラティリティブレイクアウト)を適用させたものになります。なお念の為ですが、背景が青の期間はグロース優位、ピンクの期間はバリュー優位と解釈されます。

時折ダマシが入るものの、五年間のうち殆どの期間でグロース優位だったのが明らかです。そんな中、直近のバリュー優位の期間(今年の2月4日から3月23日まで)は五年間のうち最長のものではありましたが、それでも一ヶ月半に過ぎなかったのです。(2016年夏にもそれなりに長いバリュー優位の期間がありましたが、途中に一度ダマシが入って途切れているため、直近の記録に及んでいません。)

さて、ここまで書けば、「直近5年間が基本的にグロース優位だったのは分かった。ではその前の5年間は?」という疑問を持たれるかもしれません。その疑問に的確に答えるものがあったので紹介します。市川雅浩氏による2017年6月28日付のレポートなのですが、リンクは下記の通りです。

https://www.okasan-online.co.jp/fund/beginner/useful-report/pdf/01/20170628.pdf

ところで極めて個人的な感想になりますが、知り合いのトレーダーには大きな資金の動きを見事に捉えられる人が本当に多いという感懐を抱かざるを得ません。この短いバリュー優位の期間にしっかりとそちらにシフトし、また最近改めてしっかりとグロースにシフトしてきたからです。拙著「超実践! 順張りスイングトレードの極意」の117ページに書いた下記の表現がピッタリと当てはまるようです。

稲妻の輝きが消えたらさっさと他に移っていくような、悪く言えば節操が無く、よく言えば機を見るに敏なところこそが、正にトレーダーの真骨頂なのです。

ここまで説明してきたバリュー対グロースに限った話ではなく、資金が集まるにせよ抜けるにせよ、その大きな流れというものは、それなりにきれいなトレンドを描くものです。一例が、NT倍率(日経平均株価TOPIXで割って計算した指標)であり、下記は直近五年間のNT倍率のチャートです。(注:便宜上、指数を1000倍しています。)これについてもやはり、五年間を通じて相対的には日経平均がTOPIXに対して優位になる期間が長かったことが明白です。

ただし、まだ記憶に新しい通り、直近においては3月19日、日銀がETF買い入れ対象を今後はTOPIX型のみにすることを決定したとの報を受け、NT倍率は急低下しました。しかし、その流れは続かず、3月30日からは改めてNT倍率が上昇トレンドに入っています。

キリがなくなるためこれ以上の例示はしませんが、何れにせよ、投資資金の大きな流れを視覚化して掴めれば非常に有利になります。そして、その流れには決して逆らわないようにトレードしたいものです。

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