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システムトレード

自作トレード戦略の紹介

これまで紆余曲折ありましたが、現状のトレードは、裁量トレードを基本としつつ要所要所でシステムトレードを援用する形で行っています。

下の画像は、私が愛用しているソフトで自作したトレード戦略です。ボラティリティブレイクアウトが上方向に発生したら背景を緑に、逆に下方向に発生したら背景を赤に変えることで、現在、トレンドが上なのか下なのか一目で分かるようにしています。

表示させているのは9873日本KFCホールディングスで、直近一年間の日足チャートになります。チャート上、昨年8月9日に明確化した上げトレンドは昨年12月16日まで続き、その後下げトレンドに転じました。そして今年4月8日に再び上げトレンドに転換しています。ちなみに、緑のラインと赤のラインに挟まれている部分がボラティリティの大きさを表しており、昨年より今年の方がボラが遥かに大きいまま推移しているのが一目瞭然かと思います。

この銘柄は昨年大相場を演じたため、非常にきれいなトレンドを形成しましたが、もちろん、ここまできれいなトレンドが現れる銘柄は決して多くなく、ところどころでダマシが発生するのが通例です。

とは言え、トレンドが上向きである間は決して売りに傾けない、その逆にトレンドが下向きである間は決して買いに傾けないことを徹底しさえすれば、常に流れに逆らわないトレードが可能になります。そして、トレンドが上向きの間に、「大勢順張り、小勢逆張り」という玉操作によって利益の極大化を図っていくことになります。

今月、マネックス証券がトレードステーションのサービスを8月に終了することを発表しました。トレードステーションは世界最強のシステムトレードツールの一つと言っても過言ではないほどのもので、愛用してきた日本のシステムトレーダーにとっては大きな痛手となるでしょう。

ただ海外製のシステムトレードツールは他にも色々と優秀なものがありますし、多少の英語力とプログラミング能力がある方なら、早めに乗り換えることをお勧めしたいと思います。(日本製のシステムトレードツールは幾つかありますが、個人的には一度も使ったことがないため、コメントは控えます。)

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相場雑感

行雲流水

トレードには実に様々な対立軸があり、各派の間で「宗教戦争」が勃発することは全く珍しいことではありません。

・中長期か短期か?

・ファンダかテクニカルか?

・順張りか逆張りか?

・ナンピン肯定かナンピン否定か?

言うまでもなく、どの派に属しようとも自由です。ただし、ある派に所属すると自認する場合、少なくとも、対立する派を完全に否定するのは無理だということだけは認めるべきでしょう。相場は常に変化してひと時たりとも同じ状態には留まりませんし、その行く先が誰にもわからない以上、正解もまたありません。

そもそも何かを買おうとする場合には、その反対側には必ず同じものを売ろうとする相手がいます。買い手と売り手という、全く立場の異なる二者が出会う場がマーケットであり、そうした二者が揃わなければ売買は決して成立しません。言うまでもなく私自身も、買い手となったり売り手となったりして、決してどちらかに偏ることはありません。また、先に挙げた四つの対立軸における私の立場について言えば、時と場合に応じてどちらの派にも自由に行き来しているというのが事実です。

今年はまだ半分も終わっていませんが、このような短い期間で、後世まで記憶されるであろうコロナショックが発生し、またその直後にコロナバブルとも言うべき大反騰が起こるとは、誰もが想像だにしなかったことでしょう。もし私が小説家であったなら、あまりにも荒唐無稽過ぎて、とてもそんな相場小説など書けないと思うほどです。

このように何でもありで、我々の想像力を遥かに超えてしまうのが相場というものなのです。その中にあって売買をしていく相場参加者に求められるのは、少なくとも自分に理解できないものであっても頭から否定しないという態度でしょう。その上で、決して流れには逆らわないことが生き残りの鍵となります。