「木」と「森」を見るだけでは不十分

TradingViewの長所の一つとして、銘柄間や指数間、更には銘柄と指数の間の比較が容易であることが挙げられます。前回の記事では、指数間の比較の例としてTOPIXバリューとTOPIXグロースの相対チャートを提示したわけですが、今回は各業種と全体との比較をしてみます。

と言っても、また相対チャートを使うのでは芸がないので、今回は「オリジナル指数」をご覧に入れることにします。下の二つのチャートは何れも「東証一部業種別株価指数」を「TOPIX」で割って算出した指数の直近一年間のチャートなのですが、上段は「海運業」、下段は「空運業」です。

このようにちょっと加工することで、それぞれの業種が全体相場との比較で強いか弱いかが明確に可視化されることになります。そして、言うまでもありませんが、いまどの業種に資金が集まっているか(どの業種から資金が抜けているか)も一目瞭然となるのです。(全体相場が上がっているにもかかわらず冴えない業種が現れることもあれば、逆に全体相場が下げ基調でも堅調な業種が現れることもあります。)

投資家もトレーダーも、経験が浅い内はどうしても「木(個別銘柄)」ばかりに目が行って、後はせいぜい日経225・TOPIX・マザーズ指数・ジャスダック指数等を見て「森(全体相場)」の確認をする程度になりがちです。しかし、株式市場の場合、「森」と言っても実に広大であって、決してひと括りには出来ないものなのです。

現在の資金の向かい先がグロースなのかバリューなのか、またどの業種が買われて(売られて)いるのか等々、常に様々な角度から「森」を観察してみることをお勧めします。

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