売買記録は最高の教科書

最初から見事な売買が出来るような極々少数の天才的なトレーダーを除くと、初級者が一皮むけるキッカケになるものとしては、詳細な売買記録を付けそれを丁寧に振り返り分析することが非常に大きいように見受けられます。

「自身のトレード成績を向上させるためにもトレードブログは書く方がよい」というアドバイスが、上級者から初心者・初級者に対してなされることがありますが、これには当然理由があります。

大きく言えば二つあるのですが、まず一つは、自身のトレード内容を衆人環視のもとに曝け出さざるを得なくなることにより、「下手な(甘えた)トレードは出来ない」という意識変化が起こりやすいということが挙げられるでしょう。

そして、もう一つは、詳細な売買記録を付けることで、どの銘柄との相性がよい(悪い)かが明確になるとともに、勝った場合には何が機能したのか、逆に負けた場合には何が悪かったのかが分かるからです。

また、勝ちトレードにせよ負けトレードにせよ、チャートに自身の売買ポイントや何らかのカタリスト(たとえば決算発表など)が起こったポイントを書き込んでいくなら、その効果はますます高まります。

スイングトレードの一連の流れの中で自身がどう立ち回ったか?また、トレンドに逆らわない売買が出来たか?等々が一目瞭然になるからです。

初心者の多くは「誰かがいいと言ったから買った」というレベルに留まり続け、またそのレベルだからこそ初級者にすら進化できないのですが、詳細な売買記録を付けることさえすれば、「自分で考え行動する」というトレーダーにとっては当然の前提条件をクリア出来ることになります。

熱量に欠けとにかく楽して儲けたいだけの者ほど、売買の記録を付けるような面倒なことはしたがりません。売買記録こそが最高の教科書であり教師であるということに気づいていないが故の不幸と言えます。

トレードブログを書くのはそれなりに大変であり万人に勧めたいとは思いませんが、少なくとも売買記録についてはそこまで面倒なことではない上に効果は絶大です。伸び悩んでいるトレーダーは、今すぐ売買記録を付け始めるべきでしょう。

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