複眼的視点の重要性

二つ前のブログ記事「トレンド判定法」では、複数のシステムからトレンドを判定することの意義について書きましたが、トレンド判定に限らず、複眼的な視点から物ごとを判断することの重要性は強調してもし過ぎることはないと考えます。

コロナショックの大底で売ってしまったのは、こんなに暴落するのはおかしいと感じつつも追証などに耐えられず投げざるを得なかった人が多いと思います。また逆に、現在進行中の大暴騰局面では、実体経済がこれほどまでに落ち込んで不況はこれからが本番なのが確実なのにこんな大暴騰はおかしいと感じ、ついつい空売りを重ねていった人が多いのでしょう。(そうした人たちの買い戻しの動きが暴騰に拍車を掛けているのも確実です。)

何れの場合も、失敗の本質を一言で言えば、「複眼的視点の欠如」ということになるでしょう。

カルト宗教にはまったり、詐欺に遭いやすいような人に典型的ですが、ひとたび自分の見方が絶対正しいと信じたら決して方向転換できないというのは、相場に限らず、人生において致命的な欠点となり得ます。

たとえばもしある銘柄に強気であれば、視野狭窄に陥って自分の見方を補強するような人の意見ばかり見つけに行くのではなく、むしろ逆に弱気な人の見解を敢えて探すようにした方がよいでしょう。強気派の意見と弱気派の意見を客観的な立場から眺めることで、確証バイアスに陥る愚を避けられるとともに、その銘柄に対する新たな発見が出来たり、より知見を深くすることが出来ることになるからです。

またたとえばスイングトレーダーがスイングトレーダーだけで固まるのではなく、長期投資家やデイトレーダーなどスタンスの異なる人々と積極的に交流した方がよいというのも、全く同じ理屈です。

私自身、長期投資家とも、またデイトレーダーとも、日々盛んに情報交換しながら、視野狭窄に陥ることがないよう心がけています。そもそも同じようなスタイルのトレーダーより、そうでない人たちから得る知見や情報の方が刺激的であったり有意義であったりすることも多く、幅広い交流こそが進化への近道とさえ言えるのかもしれません。

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